軽度な不正歯列の改善に「インビザライン・ライト」「インビザライン・i7」

歯科コラム COLUMN

「10代のためのマウスピース矯正」では、インビザラインのなかでも小学校高学年~中学生くらいの若年層向けに開発された「インビザライン・ティーン」について解説しました。

インビザラインはこの他にも、軽度の不正歯列の改善に適した「インビザライン・ライト」「インビザライン・i7(アイセブン)」というオプションがあります。「歯並びが気になる箇所だけ整えたい」「矯正後の後戻りを治したい」という場合は、ライトやi7が有効なケースもあります。今回は、この2つのインビザラインについて解説していきましょう。

インビザライン・ライト(Invisalign Lite)

インビザライン・ライトは、前歯の多少のズレやすきっ歯など、軽度の不正歯列を改善するための部分矯正や、矯正治療後の後戻りのリカバリーに適したマウスピース矯正です。一般的なインビザライン・フルは、製作できるマウスピースの数や治療期間に制限はありませんが、インビザライン・ライトは14ステージ(1ステージ:2週間)以内に治療が完了する症例に限定されます。適用症例は限られますが、短期間(約7ヶ月)で治療が終わること、また治療費を安く抑えられることがメリットです。なお、永久歯がすべて生え揃っていない段階でも治療をスタートできます。

透明なマウスピースを使うため目立たないこと、治療中の痛み・違和感を軽減できること、取り外せるため食事や歯磨きに不自由しないことなどは、一般的なインビザラインのメリットと同様です。

インビザライン・i7(Invisalign i7)

インビザライン・i7は、インビザラインのなかでももっとも手軽なオプションです。上述のインビザライン・ライトと同様に、前歯の多少のズレやすきっ歯など、軽度の不正歯列や矯正治療後の後戻りの改善に適したマウスピース矯正です。インビザライン・ライトよりも、さらに軽度な症例が対象となり、7ステージ(1ステージ:2週間)以内に完了する症例に限定されます。歯の移動範囲も、前歯と第一小臼歯のみに限られますが、短期間(約3.5ヶ月)で治療が終わることや治療費を安く抑えられることがメリットです。こちらも、永久歯がすべて生え揃っていない段階で治療をスタートできます。

ワイヤー矯正との併用も可能

インビザライン・ライトやインビザライン・i7は手軽なマウスピース矯正ですが、一般的なインビザライン・フルに比べると適用症例が限定され、歯並びの状態によっては治療が難しいケースもあります。ご自身の歯並びがライトやi7で改善できるかどうかは、事前のシミュレーション「クリンチェック」で確認することができますので、興味のある方はインビザライン取扱医院でクリンチェックを受けてみてくださいね。

もちろん、ライトやi7では満足のいく歯並びが得られない場合でも、インビザライン・フルや、その他の矯正治療によって改善できるケースは多々あります。また、ワイヤー矯正とインビザラインを併用することで、より効果的に理想の歯並びが得られるケースもあります(まず短期間のワイヤー矯正を行い、その後にインビザラインで仕上げる場合。逆に、先にインビザラインを行い、ワイヤーで微調整を行う場合など)。

スワン歯科でも、クリンチェックを行ったうえで、ライトやi7が適用にならない患者様には最適な代替案をご提案しております。まずは、カウンセリングにお越しいただき、理想の歯並びや、ご希望の治療期間・治療費などをお伝えください。