
歯ならびが悪ければ、当然のことながらかみあわせが悪くなり、それを不正咬合といいます。前歯はきれいにそろっているかのように見えても、奥歯のかみ合わせが悪かったり、アゴが狭くてかみ合わせが横にずれているなど、さまざまなケースが考えられます。多少、歯ならびやかみ合わせが悪くても、人間には順応性があるため、食事の際、困るということはそれほどないかもしれません。しかし、歯ならびが悪ければ、どうしても歯磨きがすみずみまで行き届かず、ムシ歯や歯周病になりやすいことは確かです。それに歯ならびが悪いことがコンプレックスになって、人前で思い切り笑えないなど、対人関係面での問題も見逃せません。では、矯正治療が必要な歯ならびとは、どんな症状をさすのでしょうか。人それぞれ顔形が異なるように、歯ならびも異なりますが、一般的に悪い歯ならび、かみ合わせといわれるものには、大きく分けて次の七タイプがあります。

最近の歯科医療現場では、虫歯もなるべく歯を抜かない方向に進みつつあります。まして、歯並びをきれいにしたいからといって、健全な歯を抜いてしまうことに抵抗があるのは当然です。ところが、矯正治療においては、健全な歯を抜いてスペースを作るという方法が、多くの歯科医院でいまだに取られていることも事実です。前歯の見た目だけを考えるなら、その方法が一番簡単だからです。歯を抜けば、歯全体から成るかみ合わせの面が小さくなり、やはりかむ機能の低下は否めません。また、かみ合わせのバランスをくずすばかりか、ムシ歯や歯周病の原因になることも考えられます。



