セカンドオピニオンのすすめ【矯正編】

歯科コラム COLUMN


たとえば、虫歯治療で入れた詰め物が外れてしまったら、他の歯科医院で新しく詰め物を入れてもらうケースもあるでしょう。長い間、歯周病治療を受けていても症状が改善しなかったら、他の歯科医院に転院することもあるでしょう。

別の医院で満足のいく治療を受けることができれば良いのですが、矯正治療に限っては、簡単に医院を変えたり、治療をやり直したりすることはできません。

矯正治療は長い期間がかかりますし、基本的に自費治療ですから費用負担も軽くはありません。万が一、治療をやり直すことになってしまったら、費用負担は2倍くらいになるでしょうし、再び長い間、矯正装置を付けることになってしまいます。

また、抜く必要がない歯を抜かれてしまったり、治療前より噛み合わせが悪くなってしまったりするケースもあります。このようなリスクがある矯正治療だからこそ、医院・ドクターの見極めは非常に重要。ぜひ、セカンドオピニオンを有効に活用していただきたいと思います。

矯正治療のセカンドオピニオン~よくあるご相談~

矯正治療のセカンドオピニオンは治療前に活用するのが理想ですが、治療中・治療後にセカンドオピニオンを検討するケースもあります。

治療前のご相談

最適なドクター・医院を選ぶためにセカンドオピニオンを利用する場合です。

・矯正治療を受けたいが、どんな治療法・装置が適しているのか分からない
・他院で「抜歯する必要がある」と言われたが、できれば歯を抜かずに矯正したい
・治療期間がもっと短く済む方法がないか、別の先生に話を聞いてみたい

治療中・治療後のご相談

現在受けている矯正治療の妥当性を他のドクターに判断してもらう場合、または、矯正治療の完了後に何らかのトラブルを抱えている場合のセカンドオピニオンです。

・治療の進め方に不安があり、本当に歯並びが整うのか心配
・予定の期間が過ぎたが、治療がなかなか終わらない
・矯正治療が終わったが、仕上がりに納得できない

新宿スワン歯科・矯正歯科 院長より

「できるだけ早く治療を終わらせたい」「治療費をできるだけ抑えたい」「歯を抜かずに矯正したい」「目立たない矯正装置を使いたい」――これらはおそらく、矯正治療をお考えのほとんどの方に共通する願いでしょう。これらの要望に応えられる体制を整えるのは、ある意味、歯科医院の使命だと思います。一方で、患者様の希望をすべて受け入れてくれる医院が優れた医院かと言えば、そうではありません。患者様の要望を叶えることは大切なことですが、それよりも重要なのは「本当に患者様に最適な治療」を提案すること。それがたとえ患者様の要望とは違う場合でも、その理由をしっかりと説明してくれるかどうかが重要です。

セカンドオピニオンでは、矯正治療の実績・経験はもちろんですが、医院としてのスタンスも見極めるようにしましょうね。時間をかけてでも正しい選択をして、満足のいく治療を受けていただきたいと思います。