インプラントについて③

治療費はどのくらい?

「インプラント治療は高額」という言葉はよく耳にしますが、実際の相場はどの位なのでしょうか。適正価格で治療を受けるためにも、インプラント治療に必要な費用について理解しておきましょう。

・インプラント1本あたりの相場
現在、国内で行なわれているインプラント治療は、1本につき大体30~50万円が相場となっています。もちろん自由診療のため、クリニックの設備環境や治療で使用するインプラント(人工歯根)の素材によっても治療費は大きく変動します。保険が効かず、技術力が必要とされる治療ということもあり、通常の歯科治療に比べるとかなり高額です。インプラント治療をする際には、事前にどの位の費用までなら出せるか考えておくことが大切です。
治療費を比較する際に、相場よりあまりにも安すぎる価格設定がされているクリニックには注意が必要です。こうしたクリニックの場合、設備がしっかりと整っていなかったり、保証やアフターケアがなかったりすることもあります。価格だけにこだわるのではなく、医師の技術やクリニックの設備環境などもチェックして、総合的に判断することが大切です。
・メンテナンスの費用
インプラント治療をしたあとには定期的に歯科医院に通ってメンテナンスを受ける必要があります。インプラントの費用を支払ったからといって終わりではありません。インプラント治療をする際には、その後のメンテナンスにかかる費用も考慮したうえでクリニックを選ぶ必要があるのです。メンテナンスにかかる費用は、1回につき約3千円から1万円程度と言われています。メンテナンスでは、歯周病や虫歯がないか調べる口腔環境のチェック、インプラント挿入部分に異変はないか確認するレントゲン撮影などをメインに行ないます。こうしたメンテナンスをすることによって、歯周病リスクを大幅に減らすことができるのです。口腔環境のチェックやレントゲン撮影の結果をもと、歯ブラシの指導や噛み合わせ調整をすることもあります。大体メンテナンスは2,3ヶ月から半年に1度と言われています。インプラント治療をする際のカウンセリングの段階で、メンテナンスはどの位の頻度で行なうべきか、その目安を担当医師に尋ねておくことが大切です。

インプラントの構造

インプラントはいくつかの構造に分けられます。
主に、歯根となる部分のインプラント(人工歯根)と歯の部分となる上部構造(人工歯)、この2つを連結させるためのアバットメントの3つです。種類によっては、インプラントとアバットメントが連結されているタイプ(1ピースタイプ)も存在します。

インプラントの種類

インプラント治療をすることで、自然歯同様に使い続けられるということは理解していても、インプラント自体がどのようなものか理解していない人も多くいます。インプラントは、人工歯根のことを指しますが、この種類も今ではかなり増えてきています。一般的に、1ピースタイプと2ピースタイプの2種類に分けられます。現在国内で行なわれているインプラント治療では2ピースタイプのインプラントが利用されることがほとんどです。

<1ピースタイプ>
これは、インプラントとアバットメントがすでに結合され、一体化しているタイプです。1回法で利用されることが多く、歯茎の切開手術も不要になることから体への負担も少なくて済みます。また、1ピースで部品が少ないため、治療費を抑えることもできます。ただ、この1ピースタイプを利用する場合、インプラントと結合させる顎の骨の厚みや強度が十分であることが求められるため、利用できない人もいます。1ピースタイプを選びたいという場合は医師との相談が必要です。
<2ピースタイプ>
これは、インプラントとアバットメントの2つを連結させるタイプとなっており、インプラント治療を受ける人ほとんどが利用できるインプラントと言われています。2ピースということもあり、インプラントとアバットメントそれぞれ自分の口腔に合わせた形状のものを選ぶことができます。ただし、それぞれを連結させる作業を要するため、1ピースタイプよりは手術に時間がかかることが多くあります。

セルフメンテナンスのコツ

インプラント治療後、口腔トラブルに見舞われないためにも、日頃自宅で行なうセルフメンテナンスは正しい方法で行ないましょう。

・ブラッシングのポイント
自宅で行なうインプラントのメンテナンスは主に「歯磨き」です。歯周病(歯槽膿漏)を防ぐためにも、日頃の歯磨きは正しく行なうことが大切です。歯ブラシで外側の歯を磨く場合、歯と直角になるようにブラシを当てる、内側を磨く場合は歯と45度の角度で当てるなどの工夫が必要です。カーブが大きい前歯の内側は、ブラシのつま先部分で磨くのも1つのコツです。寝ている間は口腔のバイ菌が繁殖しやすいので、就寝前の歯ブラシは特に念入りに行なうことが大切です。
歯ブラシの時間は3分以上、1日2回以上を心がけて歯ブラシをすることが大切です。外出先で歯磨きができないという人は、持ち運びしやすい携帯用の歯磨き用うがい液などを持っておくのも良いでしょう。
・歯ブラシ選び
基本的に、磨きやすいとされるのはブラシ部分が小さめの歯ブラシです。歯にフィットしやすいため、隙間にある歯垢も落としやすいです。歯垢をしっかりと落としたいという人は、歯ブラシだけでなく歯間ブラシなども用いるのも1つの方法です。歯間ブラシを利用するだけで、歯垢以外に食べかすも落とすことができます。

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